PFASに関わる水道法施行と水質基準項目改正の変遷

 2026年4月1日、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の水道水質基準値化が施行されました。このことから、水道事業体等には水質検査と水質基準値の遵守が義務付けられました。水質基準値は、管理目標設定項目の時の目標値と同様で、PFOS及びPFOAの合算値で0.00005mg/Lです。

 水道法は1957年に制定され、その翌年の1958年には水質基準が策定されました。当初の基準は疫学的な安全管理を目的としており、項目数は29項目でした。その後、安全管理の視点は健康リスクの管理へと移行し、1992年の水質基準の大改正では、項目数が26項目から46項目へと大幅に増加しました。この改正では、発がん性など長期的な健康リスクも考慮されるようになりました。

 さらに、その後も科学的知見に基づき逐次的に水質基準の見直しが行われており、必要な情報の収集と検討を経て、基準項目の追加や廃止が進められています。2003年の水質基準の大改正で、基準項目数は50項目に達しました。そして2014年には、亜硝酸態窒素が新たに基準に加えられたことで、基準項目は51項目となりました。

 以後2025年度まで水質基準の改正は行われていませんでしたので、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)が新たに水質基準に追加されることは、12年ぶりの基準項目の追加となります。

 日吉は、規制緩和と民間開放の流れに備えて直ちに乗ることで1999年に厚生省水質検査指定期間の認定を受け、さらに2003年の水道法の大型改正時に水道水の検査が厚生労働省の検査機関指定制から検査機関登録制となったことで、2004年度より厚生労働省(現:国土交通省令・環境省令)水道法第20条に基づく水質検査機関登録を取得し、現在に至ります。

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表1.水道水質基準の変遷

制定・施行時期 内容 基準項目数
1958年水道法制定。公衆衛生の向上と生活環境改善の寄与に関わる物質が基準項目とされた。29
1992年「健康に関する項目(29項目)」と「水道水が有すべき性状に関する項目(17項目)」に分類され、大幅に基準項目数が増加。46
2003年蓄積した毒性評価の知見や、有機汚染物質・消毒副生成物等の新たな化学物質のリスクに対応するため、項目追加と見直しを実施。50
2008年塩素酸を水質基準に追加。基準値を0.6mg/L。51
2009年・「1,1-ジクロロエチレン」に係る水質基準を廃止。(水質管理目標設定項目に位置づける。)
・「シス-1,2-ジクロロエチレン」に係る水質基準を「シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン」に変更。
50
2014年亜硝酸態窒素を水質基準に追加。基準値を0.04mg/L。51
2026年PFOS及びPFOAを水質基準に追加。基準値は合算で0.00005mg/L。52

  

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(このコラムの監修者:分析検査部 久保)